この表 ↓ の [アプリケーション] の列が「Excel」だったら、
こんな風に ↓ セルを塗りつぶしたい (目立たせたい)、という場合のお話です。
やりたいことは、「“Excel” という文字列が入っているセルを緑色にしたい」です。
必要な材料は、「場所」「条件」「書式」の 3 つです。
今回は、
「場所」は、セル C3:C14 です。
「条件」は、セルに “Excel” という文字列が含まれていることです。
「書式」は、塗りつぶしの色が緑色です。
慣れるまでは、操作をする前に自分が何をしたいのかを書き出して当てはめてみるとよいと思います。

選択しているセル範囲の一番上に入力されている文字列が自動的に左側のボックスに入るの で、条件としたい文字列に修正します。なお、右側のボックスの既定は「濃い赤の文字、明るい赤の背景」なので、自分で書式 (塗りつぶしの色など) を決めたいときは [ユーザー設定の書式] をクリックします。

[OK] をクリックします。
条件付き書式が設定されます。

設定できたー!で終わるのではなく、このルールがどこに登録されていて、修正や削除をしたいときにどうすればよいのかを確認しておきましょう。
このとき、セルはどこを選択していても OK です。


ということは、塗りつぶしの色を変えたければ [書式] をクリックして変更すればよいし、“Excel” という条件を変えたければ右端のボックスで修正すればよい、ということです。
ちなみに、左端で [特定の文字列]、中央で [次の値を含む] が選ばれていることは結構大切なポイントです。(詳細は後半で)
修正の必要がなければ [キャンセル] をクリックしてください。

最初に [条件付き書式] - [セルの強調表示ルール] - [文字列] で条件付き書式を設定したときに、[文字列] ダイアログ ボックスに「次の文字列を含むセルを書式設定」と書いてあったのを覚えていますか?(← 覚えておいて、といってない。ごめんなさい。)
最初にご紹介した手順は、「特定の文字列 (Excel) を含む場合」という条件を作るための手順でした。
だから、こんな風に ↓ “Excel” という文字列が含まれていれば、“関数” や “分析” などの文字列が含まれていても条件が満たされて、書式が適用されます。
たとえば、「Excel 基礎 のセルだけを強調したい!」という目的は達成できません。
「xxx を含む」という条件は、メニューから選ぶだけで簡単に設定できますが、「xxx と等しい」 (完全一致) はどうするの? と聞かれます。
方法はこちらの 2 つがわかりやすいと思います。
A) とりあえず「xxx を含む」というルールを作って修正する。
B) 最初から「xxx と等しい」というルールを作る。
2 つを順番に確認してみましょう。

[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
そもそも条件付き書式は、[新しい書式ルール] ダイアログ ボックスで作成するものなのですが、手早くできるように、[セルの強調表示ルール] とか、[上位/下位ルール] とか、[データ バー] なんていうショートカットが用意されています。
ということで、[セルの強調表示ルール] などから作成できないルールは、[新しいルール] や [その他のルール] から [新しいルール] ダイアログ ボックスを表示して作成します。

「セルの値が “Excel 基礎” と等しいときに、緑色の塗りつぶしを設定したい」ので、 [セルの値が] [次の値と等しい] [Excel 基礎] という条件を設定し、適用する書式 (塗りつぶしの色) を設定します。
ダイアログ ボックスの表示直後は、[セルの値に基づいてすべてのセルを書式設定] が選ばれているのですが、ここで使う [指定の値を含むセルだけを書式設定] をクリックすると、ダイアログ ボックスの下半分の設定項目が変わります。




条件付き書式は、その名のとおり、条件を満たすセルに自動的に書式を適用する機能です。
「この文字が入っているセルを目立たせたいな」「この文字が入力されたら自動的にこの色になるといいな」というときに使います。
該当セルに自分で書式を設定するよりもすばやく設定できるし、なによりもデータの更新にも対応できるのがメリットでしょう。
たとえば、条件付き書式を応用して組み合わせると (ちょっとたいへんだけど、やるべきかどうかは別だけど)、ガントチャートを作るときなどに使えますよ。
石田 かのこ
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